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漂 泊 の 時 悲歌 −ひろがる波紋のように−
あなたの心の湖に投げ入れられたちっぽけな石は
繰り返す悲しみの波紋を残して
ひらひらと沈んでいった
波もいつしか静まり、そん日があったことも
あなたは忘れてしまうだろう
しかし
いつか、きっと
苦しみや悲しみで立ちすくんだ時
暗黒の湖の底から
ほのかに光りますように
ちっぽけな石が宝石となって
あなたの心で輝きますように
by 神子が谷
作 品 集